コラム記事
あなたは何派?仰向け・うつむけ・横向け?寝方で分かるメリット・デメリット
「仰向け」「うつ伏せ」「横向け」。あなたはどんな体勢で寝ていますか?
どの寝方でも、睡眠にはあまり影響がないのでは…と思うかもしれませんが、実は寝る時の体勢が睡眠に大きな影響を及ぼすことはあまり知られていません。
今日は、寝る時の体勢で変わる、メリット・デメリットを紹介します。
仰向け
向けは肺やお腹が上になるので、呼吸が楽にでき、リラックスした状態で眠ることができます。
また、血液が全身を無理なく巡るため血栓ができにくく、さらに寝つきもよくなるというメリットがあります。
一方、手と足がまっすぐ伸びた状態になりやすいので、体がつっぱり疲れが取れない場合も。さらに、仰向けの体勢は気道が狭くなっているため、いびきをかいたり、時には睡眠時無呼吸症候群の原因になることもあります
。
舌の付け根が気道に落ちやすい体勢でもあるためです。
また、腰に負担が集中しやすいので、腰痛の人は腰の部分に空間が出来ないよう工夫してあげると良いでしょう。
メリット=身体のバランスが良い。リラックスした状態で眠れる
デメリット=いびきの原因や、睡眠時無呼吸症候群の危険がある
うつ伏せ
つ伏せは気道が確保されやすい体勢なので、いびきの改善や、睡眠時無呼吸症候群にも効果があると言われています。
背骨への圧迫が少ないので、腰痛が緩和されるという効果も持っています。
一方、全身の重みが胸や横隔膜を圧迫するので、呼吸に影響及ぼしたり、心臓にも負担がかかったりします。心臓病や高血圧の人には向いていない体勢と言えるでしょう。
また、首が安定せず、左右どちらかに傾くことが多いので、首に負担がかかりやすい面も持っています。
また、体を下に向けて寝るので、あまり固い布団では寝心地はよくありません。その場合は少しやらわかめのベッドを選ぶと良いでしょう。
メリット=いびきが軽減する、睡眠時無呼吸症候群の防止
デメリット顔に負担かかる。胸や横隔膜を圧迫するので、呼吸に影響及ぼしたり、心臓にも負担がかかる。首の筋肉硬いと難しい
横向け
横向き寝はうつぶせと同じように気道が確保されるので、いびきをかきにくく、睡眠時無呼吸症候群の改善にも効果があると言われています。また横を向いているため、お腹への負担も少ない寝方です。
特に妊婦に適していることで知られています。左右のどちらを下にするかで効果も変わり、右半身を下にすると腸の働き方を助けることができ、心臓のある左半身を下にすると全身の血液が心臓に戻りやすいと言われています。
しかし、いずれにせよ左右のどちらかに負担が集中するため、寝返りをあまり打たない人は、ゆがみや寝違えの原因になる場合があるようです。
メリット=いびきを軽減する、睡眠時無呼吸症候群の防止、内臓を圧迫しない
デメリット=身体の片方に負担が集中し、身体のゆがみの原因になる。
寝ている時にどんな体勢になっているかは、自分では分からないという人も多いはず。
そんなときは誰かに見てもらう。もしくは寝てるところをビデオに録画して観てみるのもよいでしょう。
意外と気づかない、寝ている時の癖が分かったりしておもしろいですよ。